2016年6月13日月曜日

SFに住むことになりました・・・⁈


「新しい仕事、決まったわ」

というダンナの一声でまたしても我が家の
これからが動きはじめました。

先日彼は10数年勤めたこれまでの会社を辞めて、
サンフランシスコにある別の会社へ転職することを決めたのです。

アラフォー目前にしてチャンス到来、
予てより進みたかった道へのキャリチェンジ&アップ、
いつか西海岸に住みたいという夢だって知っていました。

栄転を喜び、応援してあげたい。

私だってSF好きだしいつか住んでみたいと思ってた。

でも、でも、そのいつかって・・・・いま?!


これまで積み上げたものがガラガラ音を立てて壊れていく

ような気がして心中複雑です。

どうするの、家まで買ったのに、、、

第一志望の学校からオファーもらってたのに、、、
やっと慣れてきてこれからって時に、、、

数々の、”のに、、、”をあげればキリは

ありませんがとにかくここを去ることになったのです。

「オレだって本当にもっといるつもりだったよ。

 でもしょうがないじゃん(チャンスきちゃったんだし)」

いやぁ、まいったな〜、
みたいな素振りは一応見せてるけど、
これからの未来にルンルンの夫。
未練タラタラの私。

1年半しか住んでないこのうち、ホントどーすんの?!

又貸し禁止の物件なので、自分たちが住まなくなった以上、
他人に貸すことが出来ず、売るしかないのです。

売却・・・・

またしても一波乱ありそうな予感

覚悟していた矢先に
ジム・キャリー似の管理人に
ロビーで声をかけられました。

「お!ちょうどよかった。君ら子供も増えたことだし、

このビルの中で3BRのもっと広いとこに住み替える気ない?」

「え?いや、あの、それは無理だけど、逆にうちのユニットに

 興味ある人とかいないかな?」

と、かくかくしかじか事情を話すと、なんと、”いる”と。

下の階のカップルがもうすぐ子供が生まれるから1BRから2BRに
住み替えを希望しているらしい。

早速、その若くて美しいご夫婦に我が家を見てもらうと

トントン拍子で話が進み、あっさり買ってくれることになりました。

管理人の情報源、宝。

いつもジョークがさむいとか言ってごめん!

とはいえ、”ということになりました。”

で、安心してはいけないことくらい、

これまでのあれやこれやで学習済みです。

どんなどんでん返しがあるかわからない

最後、売り切るまでは何があってもおかしくない

彼らも自分たちのところを売りに出してローンを組まないと
我々のところを買えないので、当然時間がかかります。

すごい美人で弁護士の奥さん、明日予定日だし・・・

こうして、まだ正式にクロージングに至らないまま、
いよいよ引越日までカウントダウン、という今現在のこの状況。

本当に大丈夫かな⁈ 
引っ越せるのかな?


2016年5月7日土曜日

ニューヨークの結婚式

ダンナの友達で、ユダヤ教徒の
カップルの結婚式にお呼ばれしました。

ニューヨークはユダヤ教徒(Jewish)の多い街。
政財界で力をもつ人や、著名人、スターにも
ユダヤ教徒が多いといいます。

そんなJewishの結婚式、どんな感じでしょう?
アメリカ人の結婚式も初めて。またしても未知との遭遇ですが
いつもと違うのは不穏なドキドキよりワクワクが勝ること。

ニューヨーカーのWedding!
自ずと気分もアガります。

とはいえ、
お祝儀は?
着ていくものは?
子連れ可?

わからないことばかりなので
さっそくダンナが同僚にヒアリングを開始。
すると、とにかくまずは

Registry"(レジストリ)しろと。
それからダンスの練習もしておくように。
とのこと。

ダンス・・・はともかく、
レジストリとはいったい?

同僚のアドバイスに従って老舗デパートのWebサイトから
新郎新婦の名前と挙式日を入れると

あった!
カップルの欲しいものリスト

食器、花瓶、写真立て、キッチン用品、
インテリア・・・
Kate Spadeのカトラリーセット$200とか、
コーヒーポット$270とか。

カップルというよりほぼ間違いなく100%奥さまの
欲しいものなんだけどアメリカ人Wish List大好きね。
(先生たちの欲しいもの!)
やっぱりここでも自己主張は大事というわけです。

2人で$500くらいになるように、と同僚に言われた通り
いくつか選んで、カートに入れてクレジットカードで
支払いを済ませたら、あとはもう自動的にカップルの
自宅に届くよう設定されています。

なるほどねぇ

これなら誰かとプレゼントがかぶっちゃった、ってこともないし
せっかく頂いたけど使わない、、、っていうこともないし、
当日持参する方も持って帰る方の手間も省ける。
全くもって合理的です。

このレジストリを事前に済ませておけば
お祝儀は不要との言葉を信じて当日は手ぶらで会場に向かいました。

19時スタート夜の結婚式。
お洒落なトライベッカエリアのお洒落な煉瓦造りの建物。
ぐっと照明が落とされたエントランスのホール、
ドレスアップした男女がシャンパングラス片手に談笑して
いる中に恐る恐る足を踏み入れます。

シャンパンの泡が、シャンデリアが、もう全てが
キラキラ眩いNYの大人の夜!

そう、これよ、これ!

子供たちベビーシッターに預けてきてよかった
間違って連れてきてたら相当ヒンシュクかってたわ・・・

そこから別室に移動し待機すること約1時間。
なかなかスタートする気配がありません。
結局、挙式が始まったのは20時をまわった頃でした。

おなかすいた・・・・

祭壇には4本の支柱ときれいな飾りが施された天蓋があり、
の下に新郎新婦が立っています。
この天蓋、新しい家族のシンボルということでユダヤ教の結婚式には
必要不可欠だそう。
そして、おおっ!いたっ!
テレビでしかみたことない”ラビ”!

式を執り行うのはキリスト教なら神父さん、
神前式なら神主さん、ユダヤ教ならこのラビさん。

お二人の馴れ初めは、match.comならずJ.comみたいな
ユダヤ教徒のためのマッチングサイトからはじまったそうで、
そういうこともラビは包み隠さずお話ししてくれます。

そっかぁ・・・

ここでは婚活するにもまずは
相手の宗教が何ってところから始めないといけないんだ。
日本ではなかなかない発想です。

誓いの言葉の後に、何かが割られる音がし、
何か叫び声が聞こえて式は厳かに終了しました。

後から調べると、これは大事な儀式のクライマックスだったようで、
新郎新婦が飲み交わしたワイングラスを新郎が踏んで割り、
皆で祝福の言葉を叫んでいたようです。

”一度壊れたものは元に戻らないから別れないように”

などの様々な意味を込めてグラスを割るらしい。

酒樽を割る鏡開きとか、ケーキ入刀とか、よくある
”2人の共同作業”的なんじゃなくて、そこをあえて
割り、壊す・・・。

そんな縁起の悪いことお祝いの席でいいの?
って思いますが、ここが宗教の違い。文化の違い。
おもしろいなぁ

挙式が終わり20:30

おなかすいた・・・・

再び別室に移動すると、お寿司やチーズ、ハム、
フィンガーフードなどが次々に運ばれてきて
バーカウンターではワインやカクテルがじゃんじゃん
注がれていきます。

待ってました!

新郎新婦は歩き回りながらみなさんとご歓談
披露宴って着席じゃなくて立食なのね

全くパーティー慣れしていない我々夫婦は、
”やっぱり日本とはいろいろ違うね〜”とか話しながら、
ここでガチで食べてしまうのですが、、、、

21時半もまわり、おなかもいっぱいになったし、
そろそろ失礼しましょうか。

って、えーー!

先ほどの挙式会場、豪華なディナー会場に大変身しているでは
ありませんか!

22時近くから、まさか、ここからディナーが始まるとは、、、、、
大人のパーティーではまずカクテルパーティーがあって、
ディナーはその後、だなんて。。

盛大な披露宴が始まり、DJの音楽にあわせて老若男女ノリノリで踊りまくる中、
完全に読み違えた私たちはデザートにまで至ることなく、日付が変わる前にと、
早々に失礼させて頂いたのでした。

サクサク時間通りに始まって終わる日本みたいな式もいいけど、時間を気にせず、こうやってゆったり楽しむのもまたいいものです。

お金も時間もたっぷりかけられた最高にゴージャスなこのたびの結婚式。

ーティー王国アメリカの本気を、豊かなJewishの人々の世界を、ちらりと垣間見た夜だったのでした。






2016年2月18日木曜日

先生たちの欲しいもの!

娘がPre-Kに通うようになり、小さなことから大きなことまで
そりゃもう日々いろいろ発見があります。

例えば担任の先生からの連絡は

もちろんメール!

学校お約束の”プリント”ではなく、ほぼ全てメールです。


一方、娘が土曜に通う日本語補習校では、

連絡は必ず”プリント”。
個人的にはペーパーレスのが環境に優しいだけでなく、
先生の仕事も減っていいような気もするんだけど・・・
日本人の親としてはなんとなく紙でもらっておくと
安心、みたいなのがあるのかもしれません。

Pre-Kの担任からのメールには、今月は何について学んでいるか、

とか、面談とか行事のお知らせとか、まあそんなことが
書いてあってここまでは日本の保育園や幼稚園と同じ。

が、ここからが違う。
えーっと、なになに、


Teacher Wish List? 
先生の欲しいものリスト?

ウェットティッシュ

ペーパータオル
ティッシュペーパー
ハンドソープ
ジップロック
プリンターインク
etc....

具体的な備品がずらーっとリストされていて、
別枠にはスナック(おやつ)っていうのもあります。

自分の子供にこれ全部持たせるのかと思いきやそういうわけではなく、
どうやら、クラスにこれらのものを寄付して欲しいということのようです。

なるほど、なるほど〜


予算が限られている公立学校では、教室で使う備品やおやつは

親が用意するのが慣例らしいのです。

何から何まで税金で賄うとなると

あれが出来ない、これが出来ないになるけど、

足りないところは親も協力してね、っていうこの

スタンスいいです。
無理がない。

で、なぜか別紙には、


Sand?


これ、”砂”って意味だよね...?

他になんか意味あったっけ?

室内で遊べる砂が欲しいとのこと。
普通の砂場にある砂よりまとまりよく、散らかりにくい(それでも
散らかるが・・・)室内遊び用の砂というのが、冬が長く園庭のない
NYでは結構ポピュラーなのですが、そういう類のものが欲しいみたいです。

若くてきれいな担任からは父兄に

”今、いちばん私たちが欲しいものは砂!
まだどのクラスにもないので、もし寄付して下さる
方がいたら We can be the 1st Sand Class!"

みたいな熱烈なPRがあって、なんとその数日後には本当に
教室に砂場が出現しておりました。

さすがの行動力!

その他にも先生の欲しいものリストには


木の枝

貝殻
ボタン
ペットボトルのキャップ
要らなくなった布
鳥の巣…
って、えーっ?!

もう何でもアリって感じで
こんなもん何に使うのかな、、、
って思ってたけどすぐに答えはわかりました。

(答え)↓こんな風に使うみたい。





先生は、物品だけでなく親に
”こんなことして欲しい”って具体的なアクションをリクエストすることもあります。

例えば、今月は”布”について学習しているので、仕事で制服やコスチュームを着る人が

いれば持ってきてクラスで説明して欲しい、みたいなお願いだったり、
またある時は、今月は”パン”について学んでいます。パン作りをするにあたって
子供たちがスーパーに材料を買いに行くが、担任と一緒に引率をお願い出来る方いますか?だったりとか。

とにかくよく親にお願いする!


でも、こんなかたちのボランティアなら
授業参観よりよっぽど

リアルな子供たちが見られて面白いし、子供たちもママやパパが自分たちと
一緒に何かをしてくれるというのはきっと嬉しいことでしょう。

行事の時だけでなく普段のクラス運営にも親の関与度合いが
高いなという印象です。

クラス委員だから、とか当番だから、っていうんじゃなくて、
安売りでペーパータオルたくさん買ったから持ってくるね、
みたいな気軽さ。

親たちも、ことあるごとに担任に
”今、必要なものある?”とか声をかけてるのを見ると、
こういうのすごくいいなぁって思う。

自分たちの子供の学び場だから親も一緒になって作っていく

考えてみたらすごく自然なことなのかもしれません。

まだまだとても勇気ないけど、娘が小学校終わるまでには
一度くらいクラスペアレント(役員)に手を挙げてみようかな

2016年1月18日月曜日

マンハッタンで学校に行く②


娘が通うPre-Kは自宅から約20ブロック、徒歩で30分ほど。
1人ならサクサク歩いていい運動かもしれませんが、
2人の子連れで1日に往復×2回の送り迎えはきつい、、、

スクールバスがないので、親かベビーシッターなど保護者が
付き添って学校への送迎を行います。

子供の誘拐や性犯罪の多いアメリカでは13歳未満の子供を
一人で歩かせてはいけないのです。

こわーい・・・・・
子供にGPS内蔵したい・・・

東京のように小さな女の子が一人で山手線乗って通学してるとか、
アメリカ人が見たら仰天しそう。
留守番とか、鍵っ子とか、はじめてのおつかいとか、
もう絶対ありえません。
万が一そんなことしようものなら親は育児放棄で通報されて、
逮捕されるそうです。

ホントに怖い・・・・・
ネグレクトに対する意識が日本と全然違います。

そんなわけで、日本なら電動ママチャリ前後に
子供2人乗せて15分かそこらの距離を、交通量の多いマンハッタンで
そんな命を捨てるようなことはできるはずもなく、
公共のバスを使って往復1時間かけて送り迎えをする毎日が
始まりました。

教室まで送り届けると名簿に保護者のサインをし、お弁当持参か
スクールランチ希望か、チェックを入れます。

母親的にはその日の気分次第でお弁当作りをさぼれるのは大変ありがたいのですが、よくよく考えると、これってムダが多いのでは?

おそらく全員分のランチがとりあえず用意されていて、お弁当を持参した子の分は破棄されているのだと思いますが「もったいない」という日本語をつい教えてあげたくなるのはこんな時・・・。

当初は1食1.75ドル(約200円)かかるという話でしたが、いつになっても請求書がこないと思ったら、
ある日突然担任の先生から

「ランチは無料になりました」と通達が(メールで)

そんなテキトーでいいの?!
とツッコミたくなりますがいいんです、きっと。

計算する人件費の方が高くつくのかも?!

そしてそのメニューはというと・・・・

なんていうか全体に茶色っぽい・・・

ピザ、バーガーなどが中心で野菜は少なめ。
そりゃもう日本の保育園で出してもらっていたような素晴らしい
栄養バランスの給食とは雲泥の差でして、日本人母からすると、
毎日食べさせるのは些か心配な内容ではあります。
とはいえフリーランチに贅沢は言えません。
ベーグルやシリアルなどが朝ごはんに提供されます
ランチだけでなくニューヨーク市の公立学校では朝ごはんも
無料で出てくるのには驚きました。
こちらも内容の是非には賛否両論あるようですが・・・・

他のクラスに日本人の同級生は数人いるものの、
クラス14人のうち日本人はうちの子1人。
属性の似た子が集まる私立と比べると比較的多様なのが
公立の特徴でもありますが、その人種構成がおもしろい!

私からするとぱっと見には、
どの子もみんな”アメリカ人”に見えるのですが、
よくよく親御さんと話してみると、
母親がアメリカ人、父親はイタリア人、
家ではパパはイタリア語で話しかけています。

という子や、

母親はヒスパニック系、父親はシンガポール人、
中国語とスペイン語も話せます。

みたいな子ばかりなのです。

学校生活に慣れて英語を話す方がだんだん楽になってくると、
母国語を忘れていくというので、我が家ではうちにいる時は
日本語を話すよう娘には言って聞かせていますが、同じような
悩みをもつ家庭も少なくないようです。


両親の出身地や国籍が違って当たり前なのがNYC
東京ならお父さんが大阪弁でお母さんが東北弁、みたいなことはあるかもしれませんが、それがグローバルになったような感覚的にはそんな感じです。

この街の縮図のよう!

きっと日本にいたら気弱な我ら親子は、”みんなと同じ”じゃないとどこか不安で、そのことを良いとも悪いとも考えることさえなかったかもしれません。



”みんなちがって、みんないい”

金子みすゞの詩のような世界をとても自然な形で、
極々当たり前に、こんな小さなうちから肌で感じられること。
それはものすごく幸運でありがたいことなのだと、
娘がお友達と楽しそうに遊ぶのを見るにつけそんなことを思う
今日このごろです。


2015年12月15日火曜日

マンハッタンで学校に行く①


コツコツ準備を進めてきた
Pre-K 

(公立幼稚園/Pre-Kindergartenの略)の入学準備ですが、
その後、無事に市からオファーが届きました。

しかしながら第4希望。
微妙、、、、

”Pre-K Center"?
聞いたことない・・・・

いくら公立は授業料がかからないとはいえ、

教育の質が悪ければ行かせる意味がありません。
とはいえ、高額な私立幼稚園の現状を考えると
ぜひともうちは公立に通わせたい

公立幼稚園Pre-Kはこれまで席数に限りがあり

ほんの一握りの子供のためだけのものでしたが、
今年はそれが飛躍的に改善されニューヨーク市の変革は
全米中で大変な話題となりました。

市は昨年から2ヶ年計画で”Pre-K for All" ( 全ての4歳児にPre-Kを)
というスローガンを掲げ政策を推し進め、2年目の今年は既存の
小学校に席だけ増やしてもまだ補いきれない分を新たな受け皿を
作ることで待機児童の解消に成功。

その受け皿のひとつが娘が通うことになった”Pre-K Center"です。


これがなかなかすごくて娘の通うところは2年前に出来た

新しい小学校の空き教室を利用して、ワンフロア丸々だだーっと
間借りする形で10クラス180人分の席を用意。

この規模のPre-K Centerが市内に6校新設されました。

この潔さといったら!さすがです。
校舎をシェアするという柔らかい発想!

マンハッタンの学校ではよくあることで驚くことではないのですが、
とても新鮮に感じます。

もうひとつ要の施策として私立幼稚園の中に授業料を一部

または全額免除する大胆なプログラムも用意しました。

かたや数百万、かたや無料・・・

やっぱりすごく不公平な気がしますが、
実現にむけてあらゆる手を尽くす。

問題が解決するなら

多少の不便や不公平には目を瞑る・・・
アメリカという国の寛容性を感じるのはこんな時です。

最終的に、受け入れ先は昨年より400ヶ所増え1,850ヶ所に。
先生たちにも1人あたり$3,000前後のボーナスを付与して
確保に取り組むなど、絵に描いた餅にしないための具体策を
次々に打ち出しました。

結果、約7万人、昨年比3割増、2年前の3倍の数の4歳児が

めでたく幼稚園に通えるようになり、我が家の娘もその恩恵に
あやかることが出来たというわけです。


そんな歴史的な年の当事者となった娘のPre-K Centerでの新しい
学校生活がいよいよ始まりました。(続く)


Back to School NYC 
デブラシオ市長が登場する
こちらの動画もなかなか素敵です。











2015年10月12日月曜日

マンハッタンで出産する(産後)

産んだ後も
”先生、そんな大きなダイヤの指輪したままとりあげてくれたの?!”
というところから始まり、次から次へと産後サプライズは続きます。
大粒ダイヤの指輪をしているドクター多く見かけます

まず新生児の足と両親の手首に紙のようなものがくるっと巻かれたのは名前入りのバーコード。
新生児室から引き渡される時には必ずスキャンでピッと照合する仕組みになっています。
トイレに行くにも必ず母親が新生児を乗せたバシネットを押して一緒に入らなければならず、片時も目を離さないよう厳しく言われます。

院内スタッフの新生児の取り違い防止というよりは、連れ去り?防止のため?なのかわからないけど。。。離婚社会アメリカでは親権が絡む色んな事件があったりするのかもしれません。

相部屋に移されてからも、”Congratulations! I'm XXXX......”
と、看護婦さんはもちろんのこと、指導員とか、母乳育児相談のコンサルタントとか、色んな人が出入りするのですが、最後の方はもう誰が誰だかさっぱりわけがわからない。
いくら無痛分娩とはいえ体力も気力も消耗しきってボロボロのところで早口の英語で質問攻めはやっぱりきついものです。

”明日、退院のオリエンテーションには必ず参加して下さい”

って、、、、3時間前に産んだとこなんですけど、、、
今、入院したとこなんですけど、、、

みたいな感じで、2泊3日のスピード入院生活はスタートしました。

退院後3日以内に赤ちゃんを小児科に連れて行くように言われ、上の子の主治医の先生に予約をとろうとすると新生児は診ていないとのこと。
すっかりあてにしていたので、慌てて友達にばーっと連絡をとり、おすすめの小児科医を聞き出し、保険適用されるか調べ、電話でアポ取り・・・・
なんてことやっていたらあっという間に半日終了してしまいました。

知らなかったよー
産む前に小児科医探しとかなきゃいけなかったなんて。

午後になって、オリエンテーションに行ってみると、またまたプチサプライズ。
なに、、これ?
夫婦で参加が2ー3組、あとは旦那さんの参加者で、産後のガウンを着て
1人でいる母親って私くらい。。

えっと、、、今日、平日だよね?
みなさんお仕事は?
うちのダンナは普通に会社行ったけど、、、

やっぱり、ここはアメリカ。を実感するわけです。こういう時。
出産は夫婦2人の恊働作業、パパたちは当然会社を休んできています。
育児も”お手伝い”じゃなく”主体的に”張り切ってやってくれる父親が多いのがアメリカ。
こういうところは本当にいいなぁと思います。

入院中は、言うまでもなく、お祝い膳のような豪華な食事もなければ、退院前のシャンプーブロー、カット、アロママッサージなど日本の産院でEnjoyした素敵な入院ライフとはほど遠く、シャワーを浴びる時間も気力もないままあっという間に退院の時間になりました。

荷物をまとめていると、看護婦さんがきて、
”病院からよ”と言って手渡してくれたのは、シャネルのコスメポーチとラルフローレンのギフトボックス。こんなのくれなくていいから、入院費安くしてーーー!


そして、退院後、懸念していた通り、今回
最大のサプライズがやってきました。

!!!請求書!!!

ぽつりぽつりと届く何枚もの請求書の金額にいちいち絶叫していたけれど、あらためて今回、検診も含めた分娩、退院までの総費用を出してみるとなんとまあ、その額日本円にして800万円近く・・・・
これ、もし帝王切開だったら冗談じゃなく1千万円いってたかも?!

保険で自己負担分は1割以下で済んだもののそれにしても、ひどい。。
わざわざご丁寧に赤ちゃんの分だけ別に請求された時にはホント目を疑いました。

新生児の部屋代だけで、
”Newborn Semi-Private”$7,700(約93万円)

Semi-Privateってあの相部屋のこと?
隣にバシネットで寝てただけなのに?
たった2泊なのに?

特別検査などもしたのでそのせいか、、、、
もしくは今回産んだ病院が殊更に高額だったのかもしれません。
ニューヨークで、アメリカでの出産が、全てこんなわけではないでしょう。

やはり入院費がとんでもなく高額でその大部分は往診にきた(と思い込んでいた)
様々な人々の人件費だったみたいです。

請求書の額を素直に払わず、保険会社と交渉すれば、安くなったかも?
来る方々の診察を断って、お帰り頂くという日本人的なマインドでは到底考えられない、裏技もあったらしいのですが。

それにしても最後までびっくりのマンハッタンでの出産体験。
先日、病院に貼ってあったバナーを見て思わず納得したのでした。

”Amazing Things Are Happening Here" 
ここで、とんでもなくびっくりするような(素晴らしい)ことが起こるでしょう!


”Amazing Things Are Happening Here”って本当にその通り・・
色んな意味でビックリの連続!