2014年8月3日日曜日

夏の楽しみと”TPO"

セントラルパークで、ハドソンリバー沿いで、ブライアントパークで。
夏のマンハッタンでは、子連れで、しかも無料で楽しめる屋外のイベントが毎日のようにどこかで企画されています。冬が長く、夏が短いニューヨークでは待ってました!とばかりにみんな外に飛び出し、それぞれの屋外の活動を楽しんでいるようです。
ヨガはもちろん、アートや語学、編み物クラスに至まで、何でも屋外でやってしまおうという感じで、図書館の”読書室”までも、期間限定で外にオープンするというイベントもあるくらいです。

ブライアントパークではランチ時にブロードウェイミュージカルを観られたり、日没後は映画が観られたりしますが、これが無料というのは嬉しい!

さっそく出掛けてみました。

芝生の上にシートを敷いて、赤ちゃんに授乳しながらミュージカルを楽しむお母さんたち、スーツ姿でサラダランチ片手にノリノリのビジネスマンやビジネスウーマンたち、荷物いっぱいのホームレスのおじさんたちも、みんなごちゃまぜです。

こういうのっていいなぁ。
ニューヨークな感じがします。


1時間に4本、各15分程度の上映でも迫力は本物!
http://www.bryantpark.org/plan-your-visit/broadway.html
図書館の”読書室”だってお外です

子供用の遊具のあるプレイグラウンドでは、夏の間中、子供たちが水遊びを楽しんでいます。それまで、なんだろう?と思っていたスプリンクラーみたいなものから、5月のある日、突然シュワーっと勢いよく水が出てきました。

この5月末の「メモリアルデー」(戦死した軍人の追悼記念日)から夏がはじまり、9月あたまの「レイバーデー」(労働者の日)で非公式に夏は終わるらしいですが、その間水は出続けます。それもちょっと面白いです。

さて、公園で水遊び、と言えどもちびっこニューヨーカーたちはたいがい水着に着替えて本格的に遊びます。自分の体より大きいんじゃないか、っていうくらいの1mくらいある水鉄砲とか向けられるとホンキで怖いんですが・・・。


ビキニ姿のアメリカンガールの隣で、キャミソールに短パンという格好の我が娘を見ながら、”着替え”についてふと思いました。

TPOという言葉は英語ではなく、実は1960年代、東京オリンピック前に発案された和製英語とのこと。着こなしの使い分けが上手く出来なかった日本人のために、世界中から来るゲストに笑われないように、ということでファッション業界で考えられた言葉だそうです。

ふーん、知らなかった

時間、場所、場合に応じて着るものを変える、汚れていなくても、寒くなくとも、暑くなくとも、必要があれば「着替える」という文化は、当時の日本人からするとなんとなく違和感があったかもしれません。

1960年代と言えば親世代が子供の頃。推測ですが彼らの親もTPOなんて言葉も知らず、子供用の水着などもなかなか手に入り難かったかもしれません。おそらく、近所の川や水辺で遊ぶ子供たちの多くはパンツ1枚?みたいな格好だったのではないでしょうか。

少なくともその子供世代である昭和50年代、地方出身の私のアルバムには団地のビニールプールや水たまりでやっぱりパンツ1枚で、汚くて、可愛いらしい子供たちが楽しくて仕方ないって顔して写ってます。

それを撮ってた当時の親たちも「しょうがないわね」と言い合いながらニコニコしていたのでしょうか。

でも、そんな野蛮な子供たちを可愛いと思うのは私が日本人で田舎者だからかもしれませんが・・・
こちらではマナーや身だしなみ、という点からもやっぱり下着1枚はNGか。
と思っていたら、オムツ1枚で走り回る2歳のアメリカンガールをこれまで2名目撃。

オムツ履いてればまだギリギリOKか?

ニューヨークの短い夏もあと1ヶ月です。
長い寒い冬の前にたっぷり外で遊んでおかないと。